ムシ歯になってしまった歯には、削った後の部分に詰め物をしたり、被せ物をしたりします。
その詰め物かぶせ物が取れてしまうことがあります。
自然にとれるわけではありません。原因があります。
その一つが、 「2次カリエス」 と呼ばれるムシ歯です。
これは、 治療済みの歯の詰め物や被せ物の境目から入り込んでいくムシ歯です。 外から見てもわかりません。
しみたり、痛みが出たりなど症状が出て、気づいたときにはかなり深くまで進行している場合が多いという特徴があります。
神経を抜いている歯はムシ歯が進行しても痛みを感じません。特に注意が必要です。
歯の根っこの中や、歯の根っこの先端部分にまで菌が入り込んでしまうことがあります。
この場合、歯の根っこの治療をして、再度つめたり、被せ物をしたりすることになります。
人が物をかむ力は強大です。 物をかむとき歯一本あたり、数十キロの力がかかると言われています。
歯ぎしりくいしばりなどの癖があると歯はすり減っていきます。
歯は磨り減った分だけ伸びてきて、逆に今まで以上に深くかみ込んでしまい、結果的に普通にかんでいても詰め物かぶせ物に過大な力が加わってしまうことがあります。
過大な力が長期にわたって加わると、金属の詰め物の接着剤がはがれて取れたり、詰め物物が割れたり、欠けたりすることがあります。
いつも同じ側の歯で噛む人、硬いものが好きな人は前歯が深くか見込んでいる人は詰め物かぶせ物が取れやすい傾向があります。
もともと歯並びや、歯の形そのものがよくない場合も詰め物かぶせ物が取れやすい傾向があります。
噛む時に、力が変な方向から加わるからだと思います。
歯の詰め物かぶせ物は、垂直方向の力に対しては取れにくいのですが、横から力が加わると取れやすいようです。